シニアレジデント2年目の宇佐美寿彦です。私は名古屋市立大学病院を卒業後、大学のたすきがけプログラムで、1年目は愛知県の安城更生病院で研修し、2年目以降は大学病院で初期研修と後期研修をさせて頂いております。神経内科を志すきっかけとしては、子供の頃に祖母が神経難病で徐々に動けなくなり亡くなったことだと思います。同じような疾患の方が現在も大勢おり、そうした方々の治療法を見つけられたらと考えております。
神経内科の疾患と聞いて皆さんは何を思い浮かべるでしょうか。おそらく人それぞれ違うと思いますが、脳梗塞やてんかん発作などの突発的なものもあれば、一方で認知症や難病とされる神経変性疾患のように数年~数十年かけて緩やかな経過を辿るものもあります。日常の外来診療でも、頭痛やめまい、しびれ、動けないなど様々な訴えがあります。神経に限らず全身の臓器と関連する疾患も多く、患者さん全体を診ることができ、また診断を突き詰めていく考え方が最も学べる科だと思います。
神経内科は未知の分野が多く、現時点においても基礎あるいは臨床を問わず次々と新発見がされています。一昔前では「治らない」とされていた疾患も、現在は治療法が模索され、臨床試験などが各方面で行われています。今後もどんどん発展していく分野であり、私も松川教授や諸先生のご指導を仰ぎながら精進し、神経内科学の発展に関わっていきたいと思います。医局に在籍しておられる先生方は、研究や教育の分野に皆非常に熱心です。今後の研修先などで迷われている先生方、神経内科の分野に少しでも興味があれば是非一度当医局を訪ねてみて下さい。今後の皆様のご参加をお待ちしております。