教室の歴史

教室の沿革

1970年代
旧第二内科教室(故滝川清治教授主宰)に一診療グループとして神経内科診療が開始された。その後、徐々に第二内科関連病院内にも神経内科診療が開始されていった。第二内科研究室では、脳血管障害・自律神経機能障害や電気生理などの臨床研究が行われた。
1987年4月
旧第二内科教室(故山本正彦教授主宰)にて、神経培養・生化学・免疫組織学(電子顕微鏡)などを中心とした基礎的研究が開始された。脳血管障害・認知症・パーキンソン病関連疾患・免疫性神経疾患など比較的commonな神経筋疾患を中心に診療が行われた。
1999年2月
附属病院に診療科として神経内科が設立され、小鹿幸生先生が診療部長に就任された。
2001年9月
医学部に神経内科講座が設立され、初代教授に小鹿幸生教授が就任された。認知症・パーキンソン病関連疾患・脳血管障害など頻度の高い神経筋疾患を中心に診療が継続された。また、教室にて発見した海馬由来コリン作動性神経刺激ペプチドの記憶機構における生理機能および認知症における病態的意義が教室の研究テーマとして継承された。
2002年4月
神経内科研究員が旧第二内科(上田龍三教授主宰)から異動し、外来・病棟ともに独立し、診療・研究・教育が神経内科研究室として開始された。
2003年4月
准教授として山脇健盛先生が着任され、脳血管障害を中心とした診療が系統的に開始された。
2004年1月
附属病院病棟が移転され、脳神経外科との共通病床となった。これにより、毎週行われる早朝カンファランス等を通じて神経内科・脳神経外科の有機的な関連を持ちながら神経診療が開始された。同時期より、脳神経外科・神経放射線科との共同診療・研究(パーキンソン病に対する深部脳刺激療法・正常圧水頭症)も積極的に取り組まれるようになった。
2006年4月
外来診療棟の移転に伴い、パーキンソン病および認知症の専門外来を開始した。その結果、院内・院外からの専門外来への紹介患者数が飛躍的に増加した。また、学外(国立長寿医療研究センター・三重大学・金沢大学など)との臨床的・基礎的研究が積極的に行われるようになった。
2012年3月
初代小鹿幸生教授が退官された。
2013年11月
第二代教授として、松川則之先生が就任された。
教室設立後13年目を迎え、自由闊達な雰囲気の中、これまで築いた診療・研究を礎に更に発展すべく研究員一丸となって研鑽を積んでいる。