教授挨拶

名古屋市立大学 神経内科学 教授、名古屋市立大学病院 神経内科 部長 松川 則之
心と実力を兼ね備えた神経内科医の育成、熱意ある医学教育、臨床に反映できるオリジナリティーの高い研究

神経内科(Neurology)では、脳血管障害、認知症、頭痛症などのcommon diseaseからパーキンソン病、筋萎縮性側索硬化症、脊髄小脳変性症をはじめとする変性疾患、免疫性疾患(多発性硬化症、重症筋無力症)、筋疾患(筋ジストロフィー、多発性筋炎)や神経感染症(髄膜脳炎)などを担当いたします。これらの疾患には、救急疾患も多く含まれ、救急外来疾患の約25-30%が脳神経疾患です。一方、内科疾患の約60-70%に神経症状が出現し、また臨床応用される薬剤の中にも副作用として神経障害が出現するものも多数存在します。最近では、機能回復を目指したニューロリハビリテーションも神経内科医が関わるようになっています。このように、救急から慢性期、リハビリテーション、遺伝疾患カウンセリング、疾病予防まで神経内科医の関わる領域は極めて広く、高い専門性が要求されます。急速に高齢化が進むわが国において、現在よりも増して今後神経内科医の活躍すべき領域は益々拡大するものと思われます。

以前、神経内科疾患は診断ができても、治療法がないと揶揄されました。最近の病態解明・治療法の開発は目覚しく、多くの疾患で適切な治療介入により機能回復ができるようになってきました。分子生物学・再生医療やコンピューター画像医学も発展してきており、今後その恩恵を受けることが最も期待されるのは、間違いなく神経内科領域です。神経機能メカニズムの解明・神経疾患の病態解明と根本的治療法開発は現実味をおび、神経・筋疾患はますます魅力的な研究対象になると考えられます。

photo_matsukawa01

名古屋市立大学神経内科では、「心と実力を兼ね備えた神経内科医の育成、熱意ある医学教育、臨床に反映できるオリジナリティーの高い研究」をモットーに良質な神経内科医を一人でも多く育成して参ります。若い教室員ひとりひとりが、臨床医としてのやりがい・面白さを実感し、脳機能解明・疾患病態解明や治療法開発を目指した基礎的・臨床的研究を通じて、人生をかけてやり続ける目標を一つ見出してほしいと考えています。のびのびと成長できるために、お互いの意見と立場を理解しながら、互いに協力し和気あいあいとした教室運営を続けて行きたいと思っています。

プロフィール

略歴
1988年
名古屋市立大学医学部医学研究科卒業
1988年
名古屋市立大学病院 第二内科 臨床研修医
1990年
岐阜県土岐市立総合病院 神経内科医員
1998年
名古屋市立大学 第二内科助手
2002年
名古屋市立大学 神経内科助教(講座開設に伴い異動)
2004-2005年
米国ジョージア医科大学神経内科留学
2007年
名古屋市立大学 神経内科講師
2009年
同       准教授
2013年
同       教授
所属学会
  • 日本内科学会
  • 日本神経学会
  • 日本神経治療学会
  • 日本脳循環代謝学会
  • 日本神経心理学会
  • 日本認知症学会
  • 日本臨床薬理学会
  • 日本神経科学学会
  • 日本神経化学会
  • Society for Neuroscience
専門分野
  • 神経内科全般
  • 認知症
  • パーキンソン病